大学院生でも就活に失敗することってあるの?
できるだけ少ないエントリー数で就活を終えたいなあ…。
就活に失敗する学生の特徴とか、失敗しないための対策を教えてほしい。
こんな疑問にお答えします。
- 大学院生が就活に失敗することは、ほとんどありません。
- 就活に失敗する大学院生に共通する3つの特徴
- 就活に失敗しないための3つの対策
どうも、なすびと申します。
ぼくは2020年卒の大学院生として就活を経験し、第一志望の大手メーカーに就職することができました。
しかしそんなぼくも、就活が始まる前は「大学院生でも失敗するのかな?」と感じていたことを覚えています。
とはいえ結論としては、大学院生はやっぱり就活において有利でした。
「1つも内定をもらえずに失敗する」といったことはほとんどありません。
早いうちからやるべきことをやっておけば、誰でも十分な対策が可能です。
そこで今回は「就活で失敗したくない」と考えている方に向けて、大学院生の就活事情や対策についてまとめました。
就活に対する漠然とした不安を取りのぞきたい大学院生の方は、ぜひ参考にしてみてください。
大学院生が就活に失敗することは、ほとんどない
結論からいうと、大学院生が就活に失敗することはほとんどありません。
やっぱりそうなんだ。
第一志望の企業ではないとしても、ほとんどの大学院生はどこかしらに就職することができるでしょう。
実際に、ぼくと同じ学科の同級生で「1つも内定をもらえなかった」という人はいませんでした。
なのでそこまで心配する必要はありませんし、この記事の後半でお話しする対策を実践しておけば、かならず1つは内定をもらえる大学院生になれると思います。
就活に失敗する大学院生の3つの特徴
就活に失敗する大学院生の特徴は以下の3つ。
- 自分の研究分野にこだわりすぎている
- 学歴だけで内定をもらえると勘違いしている
- 論理的思考はできても、それを人に伝えるのが苦手
それぞれ順番に解説していきますね。
特徴①:研究分野にこだわりすぎ
就活って、自分の研究が活かせる企業を志望するものなんじゃないの?
全然そんなことないですよ。
ぼくも就活を始める前は、「自分の研究と関連のある分野じゃないと内定をもらえないのかな?」と思っていましたが、あまり関係ありませんでした。
実際にぼく自身も、自分の専攻とはあまり関係のない企業に就職しています。
冷静に考えてみれば分かりますが、「うちは化学メーカーだから化学専攻の学生しか採用しない!」なんて企業はありませんからね。
就活に選考があまり関係ないという話については以下の記事にまとめているので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
» 就活には選考がほぼ関係ない!興味のある業界を選ぶのがベスト。
就活において、自分の研究分野にこだわるメリットはない
自分の研究分野にこだわりすぎることによって起こる問題は以下の2つ。
- 自分の研究と完全にマッチする仕事をしている企業なんて、ほとんど見つからない
- 仮に自分の研究分野に近い企業に就職できても、その分野に携われるとは限らない
上記のとおりで、自分の研究分野にこだわっても正直メリットがありません。
それでも今の自分の研究分野を極めたいと考えているのであれば、就職ではなく、博士課程に進学することをおすすめします。
自分の研究分野にこだわりすぎている方は、1度考えを改めたほうがいいでしょう。
特徴②:学歴だけで勝負しようとしている
就活って学歴が1番大事なんじゃないの?
たしかに学歴は就活に大きな影響を与えますが、ただ学歴が高いだけでは内定をもらえませんよ。
当たり前の話ではありますが、企業側も「〇〇大学の学生なら即採用!」とはなりません。
しかし就活に失敗する大学院生は、自分の学歴を過信しすぎて対策を怠りがちです。
「自分が志望する企業には自分と同じくらいの学歴の学生が集まる」という想像ができていないと、失敗します。
学歴で差をつけることができませんからね。
大学院生だからといって油断はできない
「学歴」というと、院卒と学部卒の違いもありますよね。
一般的には、就活では院卒のほうが有利な傾向はありますが、かといって油断もできません。
院卒と学部卒で選考フローが違うとはいえ、同じ土俵で戦っていると考えたほうがいいでしょう。
ぼくの同期は院卒と学部卒をあわせて120人くらいですが、そのうち3割くらいは学部卒ですからね。
院卒だからといって学部卒にかならず勝てるというわけではないんです。
冒頭にて「大学院生だったら最低1社は受かる」とは言いましたが、全く対策せずに面接を受けてもさすがに内定はもらえません。
じゃあ具体的にはどんな対策をすればいいの?
大学院生がすべき就活対策については、のちほどお話ししますね。
特徴③:人に伝えるのが苦手
大学院生であれば、物事を論理的に考えられる方は多いはずです。
しかし、それを他人に分かりやすく伝えたり、説明するのが苦手な学生は意外と多い。
それが就活の失敗につながる可能性はかなり大きいんです。
その理由は単純で、説明の苦手な学生は「相手のことを考えられない」と評価されてしまうからです。
これを「コミュ障」だと言う人もいますが、別にそんなことはありません。
ただ説明の練習が足りていないだけです。
説明するときは、相手の知識レベルを考えよう
エントリーシートや面接では、自分の研究内容について説明させられることが多々あります。
ここで注意すべきなのが「相手は専門家ではない」ということ。
エントリーシートを読むのはおそらく人事の方ですし、面接をしてくれる社員の方も、学生の研究についての知識なんて1ミリもありません。
そのため、ちゃんと相手のことを考えて難しい専門用語を使わずに、分かりやすい言葉で説明する必要があるんです。
「説明するのが苦手だ」という方でも、相手の知識レベルを考えようとすれば自然に伝わりやすい言葉を選べるようになるでしょう。
大学院生が就活に失敗しないための3つの対策
就活に失敗しないための対策は以下の3つ。
- 就活の軸を明確にしておく
- 他人に分かりやすく説明するスキルを身につけておく
- 問題が起きたときの解決策や、失敗に対する姿勢を説明できるようにしておく
順番に解説していきます。
対策①:就活の軸を明確に
結論から言うと、就活において最も大切なのは“軸”です。
“目的”とも言い換えられますね。
「自分が就職する目的は何か」という軸が明確になっていれば、すべての話や説明に芯が通ってブレなくなります。
学生が就職する理由のなかでも一般的なものとしては、
- お金が必要だから
- 周りも就職しているから
- 誰もが知っている大企業に入りたいから
といった理由が考えられるはず。
しかし、上記のような理由からはその人の信念や熱意といったものが感じられません。
企業を志望するのに本人の意思がなければ、当然、軸なんてものはブレブレになるでしょう。
ブレない就活の軸をもつために
就活の軸を明確にするためには、
- 自分はどんな人生を送りたいのか?
- 自分のやりたいことは何か?
- 逆にやりたくないことは何か?
といった疑問を自分に投げかけてみてください。
「自分がどう生きたいのか」という軸が定まっていなければ、発言に矛盾が生じてしまうこともあります。
その企業に入ることを目的にしてしまうと、入社してから自分のやりたくない仕事ばかりをやらされて、消耗するかもしれません。
「これだけは譲れない!」という軸を持って就活をしましょう。
ちなみにぼくの就活の軸は「いろんな人と働けること」です。
海外経験ができて視野も広がるのではないかという考えで、内定先の企業を選びました。
自分の軸を明確にするためには、できるだけ早く就活を始めることをおすすめします。
急いで就活の軸を用意しても、中身がスカスカになる可能性が高いですからね。
「大学院生はいつから就活を始めるべきか」については以下の記事にまとめているので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
» 大学院生の就活はいつから?【早く始めたほうが圧倒的に有利】
対策②:説明するスキルを身につける
先ほどもお話ししましたが、説明するのがヘタだと「こいつは相手のことを考えられないな」と判断されます。
もし仮に就活をしないとしても、「説明がうまい」というのはものすごく役に立つスキルです。
ぼくは塾講師のアルバイトやこの記事のように文章を書くことで練習しましたが、誰にでも実践できると思います。
なので普段の会話から、相手にできるだけ伝わりやすく話すことを心がけましょう。
大学院生の日常で「説明力」を鍛える方法
「説明力」は以下のような場面で鍛えることができます。
- 研究の成果報告
- 後輩への指導
- 学会での研究発表
こういった場面では必然的に、「内容を1から10まで完全に把握しているのは自分だけ」という状況で物事を他人に説明します。
実験の過程をすべて体験したのは自分だけですし、研究のための資料を読み込んだのも自分だけですからね。
このように、大学院での研究活動の中では、物事を他人に分かりやすく説明しなければなれない場面にかならず遭遇します。
ちょっと意識するだけで、分かりやすく説明するスキルは鍛えられますよ。
普通に研究活動に取り組んでいれば欠落することのないスキルなので、大学院生の方であれば心配する必要はありません。
対策③:失敗を乗り越えた話を用意しておく
面接では、「困難な場面に遭遇したら、どのように解決しますか?」といった質問をよくされます。
この質問への答え方次第で、選考の合否が決まるといっても過言ではありません。
えー!そうなの!
しかし、この質問への対策も実はかなり簡単です。
自分の研究で失敗した場面を思い出して、それをどう解決してきたかを素直に答えればいいだけですからね。
- 自分の研究に近い内容の文献を読みまくった
- 研究室のメンバーに協力してもらった
- 自分ではいくら調べても分からなかったため、指導教員に相談した
といった感じで、問題を解決した過程を詳しく、さらに分かりやすく説明できればOK。
自分の力だけで解決するのが重要だというわけでもありません。
面接官が知りたいのは「あなたが困難な場面をどう乗り越えるのか」ということです。
他人に助けてもらえることは信頼されている証でもありますし、より専門的な人に質問・相談することも会社ではかなり大事。
そんなエピソードを1つでも用意しておくと、就活を進めやすくなるはずです。
まとめ:真剣に研究活動をしていれば、就活の対策は可能
就活に失敗する大学院生の特徴と、失敗しないための対策をもう1度まとめておきます。
【就活に失敗する大学院生の特徴】
- 自分の研究分野にこだわりすぎている
- 学歴だけで内定をもらえると勘違いしている
- 論理的思考はできても、それを人に伝えるのが苦手
【大学院生が就活に失敗しないための対策】
- 就活の軸を明確に
- 説明力を鍛える
- 問題解決エピソードを用意しておく
大学院生は研究で忙しく、就活に使える時間が少ないと思われがちですが、そんなことはありません。
就活で求められるスキルは、研究活動の中で十分に身につけられます。
研究活動も就活もぶっちゃけめんどくさいですが、今のうちからできることを少しずつ積み上げていきましょう。
今回は以上です。それではまた!
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