大学院に進学するメリットってなに?
できればまだ就職したくないんだけど…。
今回は、上記の疑問にお答えします。
- 大学院に進学するメリットだと思われがちなこと
- 大学院に進学する本当のメリット
どうも、なすび(@nasubi_toku)と申します。
実際に自分が大学院に進学してみて、大学院生になる本当のメリットを実感しました。
この記事では、大学院に進学するメリットだと思われがちなことをまとめています。
ただ漠然と「まだ就職したくない」と考えている学生の方は多いですよね。
本当のメリットは何かを見極めて、進学や就職の参考にしてみてください。
大学院に進学するメリットだと思われがちなこと
一般的に、大学院に進学するメリットだと思われているのは以下の3つ。
- 給料が増える
- 時間に余裕がある
- 高い専門性を身につけて、仕事に活かせる
上記3つには、たしかにメリットとも捉えられる部分もあります。
しかし、その裏にはデメリットも隠れているのです。
給料が増える
「大学院生は初任給が高い」
よく聞くフレーズですよね。
表面上では「もらえる給料が増える」と感じてしまうこの言葉ですが、本質的な部分が抜け落ちています。なぜならば、「初任給が高いだけ」だからです。
大学院生は学費を払って、大学を卒業してからさらに2年間の学生生活を手に入れます。
その2年間で、就職した人たちは何をしているでしょうか?
社会人として働いてるよね。
そうです、働いて給料をもらっているのです。
国立大学の大学院生でも、学費は年間54万円ぐらいです。2年間で108万円の支出ですね。
一方、大卒新入社員の手取り平均が16~17万円であることから、就職組は2年間で400万円ぐらいの収入が得られます。
ボーナスを含めたらもう少し多くなりますね。
つまり、2年間でついたこの500万円の差は、「初任給がちょっと高い」程度では埋められないのです。
そのため、院卒の初任給は高くても、もらえる給料の総額は高くないというわけですね。
時間に余裕がある
「大学院生といっても学生なわけだから、時間に余裕があるんじゃない?」そう思っている方は多いかもしれません。
しかし実際のところ、時間に余裕はありません。
大学院生は授業が少ない代わりに、研究活動に取り組んでいます。
研究にはノルマと期限が設けられていて、それまでにタスクを完了しなければなりません。社会人と同じですね。
しかし、大学院生はどれだけ良いデータを量産しても、給料をもらえないのです。
そのため、研究が終わった後にバイトをしなければ生活できません。
土日は研究室に行かないとしても、実験データの整理やバイトをしたりと基本的に忙しいです。
暇だと思って大学院に進学すると、後悔するかもしれないのでご注意ください。
高い専門性を身につけて、仕事に活かせる
これも誤解されている場合が多いです。
たしかに、大学院で研究をすると高い専門性が身につきます。しかし、その専門性を企業に入ってから活かせるかというと、それは別問題です。
大学院生それぞれが与えられている研究テーマが、企業の研究テーマと一致している可能性はほぼゼロです。
また、企業に入ってからしばらくは研修が続くので、専門性をすぐに活かせるといったことはまずないでしょう。
大卒で就職した人は、2年間でその企業で活かせる働き方を身につけているので、「院卒だから仕事ができる」というわけでもないですね。
大学院に進学する本当のメリット
ここまでは、メリットだと思われがちなことについてお話ししてきました。ここからは、本当のメリットについてです。
僕が感じた、大学院に進学する本当のメリットは以下の3つ。
- 自分の研究に深くかかわることができる
- 学部生よりも就活で有利になる
- 責任のない期間が延びる
順番に説明していきますね。
自分の研究に深く関わることができる
自分の研究が好きな学生にとって、これは大きなメリットですね。
僕は4年生のときに研究室に配属されてテーマを与えられました。
しかし、たった1年で自分の納得できるデータが得られるとは思いませんでしたし、実際に4年生の研究では物足りなかったです。
その点を考慮すると、大学院に進学してより深く自分の研究に関われたことはメリットかなと思います。
現在はもうテーマに飽きてしまっているので、早く入社して新しいことに挑戦したいです。笑
学部生よりも就活で有利になる
「大学院生は就活に強い」という話は事実です。
実際に僕が入社することになった企業も、ほとんどが院卒の学生です。
中小企業でも大企業でも、院卒の学生を欲しがる雰囲気は感じ取れました。
また大学院生は、学科ごとに枠が設けられている「学校推薦」を利用できる可能性も高いです。
定員は決まっていますが、学部生よりも優先して推薦枠を手に入れることができます。
学校推薦は、企業への志望度を示すための非常に有効な手段なので、本当に入りたい会社があるなら、使わない手はないですね。
とはいえ、大学院生でも就活に失敗する方もいるので、以下の記事もあわせてご覧ください。
責任のない期間が延びる
大学院生は給料をもらっているわけではないので、ぶっちゃけ責任がありません。
個人的には、これが大学院生の最大のメリットです。
たしかに、責任がないのは楽だよね。
研究室でソシャゲをしても漫画を読んでも良いですし、いつ雑談をしても大丈夫です。責任はありませんからね。
しかしここで僕が主張したいのは、上記のような“娯楽の期間が延びる”のではなく、“人生について考える期間が延びる”ということです。
僕自身はこの2年間で自分の将来について真剣に考え、サラリーマン以外の働き方も選べるようになっておくべきだというマインドが生まれました。
このマインドは、人生100年時代をテーマに、これからの生き方について述べられた「LIFE SHIFT」という本を読んで生まれました。
読書をしたり、ビジネス系のYouTubeを見たりと、自分の将来について考える期間が延びたのは、大学院に進学したおかげだと思っています。
大卒で就職していたら、おそらくサラリーマンという働き方しか知らないまま、一生を終えていたでしょう。
責任がない期間が延びると、自己投資に使える時間がかなり増えます。
その期間を利用して、たくさん本を読んでたくさん考えましょう。
2年間もムダにしてしまったらもったいないですからね。
自分にとって本当のメリットは何か、しっかりと見極めよう
大学院生は23歳以上なので、もう立派な大人です。
「自分が何をしたいのか、どんな生き方をしたいのか」を考えて、自分で行動しなければなりません。
やれと言われたことだけをやっていると、周りにどんどん差をつけられます。
“大学院卒”という肩書だけでは1円もお金を稼げません。その事実をしっかりと認識して、2年間をムダにしないことが大切です。
学生のうちに、「本当に自分がやりたいこと」を見つけておくことをおすすめします。
それではまた!
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