「これからの会社員の教科書」の要約が知りたい。
読んだらどんなことに活かせて、行動をどう変えられるのか教えてほしい。
こんな疑問にお答えします。
- 「これからの会社員の教科書」の要約まとめ
- これからのビジネスに必要なマインド
- 忘れてはいけない、仕事の原則
どうも、なすびと申します。
ぼくは大学院生として就活を終え、入社までの時間が残り少なくなってきたタイミングで、田端信太郎さんの著書「これからの会社員の教科書」を見つけたので読んでみました。
本書で語られているのは、「そもそもビジネスとは何なのか」ということ。
まだ社会にでたことのないぼくですが、この本をきっかけに、自分はどんな姿勢で仕事に向き合えばいいのかについて、学生のうちから深く考えることができました。
この記事では、そんな本書の要約に加えて、これからビジネスの世界で戦っていくために必要なマインドについてまとめています。
本書を読めば就職前の学生であっても、自分がどう働くべきかが理解できるはずです。
就職に向けて考えや気持ちを整理するために、ぜひ参考にしてください。
「これからの会社員の教科書」の要約まとめ
田端さんは「これからの会社員の教科書」の中で、これから社会人となる人たちに、ビジネスの楽しさ伝えたいと語ります。
これからビジネスの世界に飛び込もうとしているきみに言いたいのは「この世界は広く、自由で、なによりおもしろい」ということです。
しかしビジネスを楽しむためには、その世界でどう立ち回ればプロとして評価されるのかを知らなければなりません。
そこでまずは、「これからの会社員の教科書」の内容をざっくりと要約して、以下の3つにまとめました。
- 仕事のゴールを明確にする
- 「単純作業」に仕事の真髄がある
- 自分のやるべきことを把握する
それぞれ順番に説明していきます。
仕事のゴールを明確にする
まず仕事をする上で最も重要なのは、ゴール(目的)を明確にするということです。
メールを送るにも、打ち合わせをするにも、必ずその先には目的があるはず。
人と人とが協力して社会に価値を提供しようとするのが「仕事」ですからね。メールや打ち合わせはその手段でしかありません。
ゴールの場所を知らずにサッカーをする人はいない
ゴールがどこにあるのかを確認せずにサッカーをする人なんていませんが、ビジネスの場面ではよくそういうことが起こると田端さんは語ります。
ボールを持って何となくフィールドを走り回って汗をかいているだけで「仕事した」と勘違いしている人が多いのです。
サッカーでは、相手のゴールにボールを入れるのが目的。
バスやドリブルやシュートはそのための手段であって、目的ではありません。
そこを勘違いしたままでは得点することはできず、体力だけを消耗してしまいます。
ビジネスにおいてもそうならないように、仕事を始める前にゴールを明確にする必要があるんです。
「単純作業」に仕事の真髄がある
- とにかく多くの人と名刺交換してきなさい
- 一人で飛び込み営業してきなさい
- 営業の電話をかけまくりなさい
上記は新入社員に課せられがちなミッションです。
多くの人はこの単純作業に意味はないと感じ、「つらい仕事」として手を抜いてこなすことになるでしょう。
田端さん自身も、こういった仕事は嫌いだと正直に語ります。
しかし逆にいうと、ほとんどの人が手を抜いてやるからこそ、誰でもできる仕事にはチャンスが眠っているんです。
単純な仕事ほど、上司の期待値を超えてやればいい。
- 自分は何のために仕事をしているのか?
- どうすれば期待値を超えて、喜んでもらったり役に立つことができるのか?
そこをとにかく考え抜いておけば、頭ひとつ抜けることができるんです。
単純作業にも目的をもって取り組むのとそうでないのとでは、かなり大きな差になります。
若いうちは「何がムダか、ムダじゃないか」すら分からない以上、現場での単純作業が身体性と暗黙知になっていくんです。
最初はこの感覚を高めていくのがものすごく大切。
自分のやるべきことを把握する
「石の上にも三年」とはよくいいますが、当然ながらぼくたち若者は、入社してすぐに仕事ができるわけではありません。
ある程度の仕事ができるようになるのに、最低でも1年くらいはかかるでしょう。
となると、「今の状況から考えたら自分は何をすべきか」を常に考える必要が出てきます。
チームに欠けている要素を客観的に判断し、自分でその穴を埋められる人間がプロとして評価されるんです。
しかしそのためには、
- チームを客観的に見る視点
- 現状を分析して問題を言語化する思考
- 自分でチームの欠点を埋めるスキル
上記のような能力が必要。
目的意識持って積み上げられれば、評価される
そんなすごい能力なんて、なかなか身につかないよ!
その気持ちは分かりますが、諦める必要はありません。
必要なのは「目的意識」と、「毎日の積み上げ」だけです。
日頃から経済や法律、歴史について学び、他者への価値提供を心がけて行動していれば、「こいつはできるヤツだ」と思われて、より大きく重要な仕事をもらえるようになります。
それがさらなる学びにつながって、次の評価、次の仕事につながる。
いつまで経っても同じような仕事ばかりをまかされているのは、「こいつにはもう少し大きな仕事をまかせよう」と思われていないからだと田端さんは語ります。
目的意識を持って積み上げているだけで、その枠からは簡単に抜け出せるはずなんです。
ビジネスは世界で最もおもしろいチームスポーツ
本書には、ところどころでビジネスをサッカーに例える表現が登場します。
そんな“プロ”のサラリーマンとしてビジネスを楽しむ田端さんの思考から、自分なりに感じた「ビジネスに必要なマインド」をまとめてみました。
それが以下の3つ。
- 「人並み」を目指すか、「プロ」を目指すか
- ビジネスの状況は常に移り変わる
- ポジションによって役割は違う
それぞれ順番に説明していきます。
「人並み」を目指すか、「プロ」を目指すか
まずは大前提として、自分はどのレベルの会社員になりたいのか、ということです。
ここが決まらなければ働き方も考えられません。
ひとつ言えるのは、「人並み」の会社員が必要とされなくなる時代はかなり近づいているということ。
ビジネスにおいて重要なのは、「自分の身を守ること」ではなく「他者に価値を提供すること」です。
となると、嫌々でも仕事を続けていれば毎月決まった給料がもらえる、といった考えのままでは誰にも評価されず、チームに必要とされる人間にはなれません。
あまり危機感をもっている学生は少ないですが、終身雇用制度はすでに崩壊しています。
なので、たとえ大企業であっても、必要のない人間は簡単にリストラされるという時代はすぐに訪れるでしょう。
» 【学歴社会は崩壊した?】令和の時代を生き抜くには個人で稼ぐ力が必要
わたしは別に人から評価されたくて働いているわけじゃないもん。
という方でも、他者に価値を提供することができなければ、仕事をもらうことすらできない時代はそう遠くないんです。
だからぼくは「プロ」を目指して働きます。
市場価値が低く、誰からも必要とされない人間は楽しくなさそうですからね。
ビジネスの状況は常に移り変わる
サッカーの試合と同じように、ビジネスの状況は常に移り変わるということが、本書を読むことによって理解できました。
法律などのルールが変わらずとも、テクノロジーや経済といった状況は常に移り変わっていきます。
その中で企業や部署、さらに自分自身の目的を見失わず、価値を提供し続けるのは簡単なことではありません。
とはいえ、状況が移り変わるのは当たり前。
自分ひとりの力で世の中の流れは変えられないので、対応するしかないんです。
変化を受け入れられる人だけが「プロ」になれる
変化しなきゃいけないのは面倒だなあ…。
そのままだと「プロ」として評価してもらえる日はやって来ませんよ。
状況が常に移り変わるということさえ把握していれば、仕事に大きな変化が生じたときに動じなくなります。
予防に注意を払う人間は少ないですが、日頃の積み上げによって対策をしていれば、そうでない会社員よりもうまく立ち回れるはず。
状況を自分の目で見る能力を養い、変化を受け入れられる会社員でなければ「プロ」とはいえませんね。
ポジションによって役割は違う
チームスポーツに欠かせないのが、「ポジション」という概念。
会社も1つの組織(チーム)なので、当然ポジションが存在しますよね。
総務や経理、開発などの部署があって、さらにその中には部長や課長といった役職、それぞれの役割も存在します。
そこで最も重要なのが、一人ひとりの役割が違うということ。
ゴールキーパーが最前線でシュートをすることがないように、自分の役割を理解した上で仕事をしなければチームは勝てません。
さらに、
- 1点にこだわる選手
- 試合の勝ち負けにこだわる監督
- チームの存続にこだわる運営
といったように、自分以外の目的や役割も考えて仕事をすると、よりチーム全体の目的を達成するのに貢献できますね。
ポジションによって役割が違うということは、それぞれの目的も違うんです。
そんな広くて深い思考を持つ人が、「プロ」としての会社員にいち早く近づけるはず。
まとめ:相手を喜ばせるのが仕事の原則
大原則として、「相手を喜ばせるのが仕事」だということを忘れてはいけません。
人と人とのつながりから価値を生み出すのが仕事の目的である以上、お客さんに限らず、同じ部署の上司や先輩、同僚すべてを喜ばせようとする必要があります。
実際にやってみて上手くいかなかった場合は仕方ありませんが、相手を喜ばせようとする意識がないかぎり、絶対に評価されることはないでしょう。
一緒に仕事をして何のメリットも実感できない相手と、また仕事をしたいとは思えませんからね。
これからの会社員には、この「相手を喜ばせる力」が必ず求められるようになってきます。
そんな時代に取り残されることがないように、日頃から地道に積み上げておく必要がありますね。
大切なのは「目的意識」と「積み上げ」だけ。
ぼくはプロを目指してビジネスを楽しもうと思います。
というわけで今回は以上です。それではまた!
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