本を読むのに時間がかかるから、速読ができるようになりたいな。
よく聞く「速読術」ってホントに効果があるのかな?
効果がないなら他の方法を教えてほしい。
こんな疑問にお答えします。
- 「速読」に効果がない理由
- 本を速く読むには「多読」をすべし
- 多読すれば本を読むスピードが上がる理由
どうも、なすびと申します。
ぼくは毎月かならず10冊以上の本を読んでおり、年間の読書数は120冊を超えます。
まったく本を読まない方からするとこの読書量は多いように思えるかもしれませんが、ぼくは「速読術」などを意識して本を読んでいるわけではありません。
そこでこの記事では、速読に効果がない理由や、本を速く読みたい人が本当にやるべきことについてお話していきます。
大学生になるまでまったく本を読まなかったぼくでも、本を読めば読むほどそのスピードは上がっていきました。
「多読」は誰にでも効果があると実感しているので、「本を読むのに時間がかかる」という方はぜひ参考にしてみてください。
いわゆる「速読術」には効果がない
まずは世の中の「速読術」というものに効果がない理由について、ぼくの実体験をもとにお話しします。
「速読トレーニング」を受けてみた結果
ぼくは受験生の頃、東進衛星予備校に通って「速読トレーニング」という講座を受講していました。
ちょうどぼくが受験生になった年から始まった講座で、母親から「とりあえず使えるものは使ってみれば?」と言われたので受講を決意。
週に1度の速読トレーニングを1年ほど続けました。
トレーニングの概要は以下のとおり。
現在でも、「日本速脳速読協会」という一般財団法人が速読プログラムを提供しているようです。
» 日本速脳速読協会(公式サイト)
ぼくは上記のような速読トレーニングを約1年間も行なったにも関わらず、そこまで国語の点数が伸びませんでした。
結局は“文章を読むスピードが上がっているような気がしていただけ”で、内容は理解できていなかったようです。
「速読術」はただの気休めにすぎませんでした。
無理をして速く読もうとするのは逆効果
ぼくは大学生になるまで全く本を読まない人間だったので、最初はあなたと同じように本を読むスピードをなんとか上げようとしていました。
しかし、自分なりに速読を意識してもページをめくる速度が上がっただけで、内容の理解度は保てなかったことを覚えていますw
無理をして本を速く読もうとしても、内容が頭に入ってこないので逆効果です。
読んだ本の内容を覚えていなければ、ページをめくることに時間を費やしただけ。
本当に大切なのは本の内容をしっかりと理解し、記憶することなんです。
読書の目的は、課題を解決すること
当たり前の話ですが、読書の目的は「文章を速く読むこと」ではなく、自分の課題を解決することです。
» 目的のない読書には効果がない?目的の設定方法と効果の違いを解説
正直なところ、現状の課題さえ解決できれば、本の内容をすべて読む必要はありません。
下記のツイートがその例です。
ぼくは自分が入社する会社の「総合保障制度」が本当に必要なのかどうかを判断するために、「いらない保険」という本を買いました。
上記のツイートにあるとおり、第2章の途中まで読んで、その制度が必要ではないと確信しています。
この場合の課題および目的は、以下のとおり。
- 課題:「総合保障制度」の料金が割に合うのか分からない
- 目的:制度に加入するかどうかを確信を持って判断すること
途中まで読んで目的を達成したぼくは、もうこの本を読む必要がなくなってしまいましたが、せっかく買ったので最後まで読みますw
この先に、まだ知らないことが書かれているかもしれませんからね。
速読よりも「多読」すべし
速読に効果がないなら、どうすれば本を速く読めるようになるの?
めちゃくちゃ単純ですが、たくさん本を読めば自然とスピードは上がってきますよ。
ぼくも最初は本を読むスピードが遅くて悩んでいましたが、それでも負けじと本を読み続けているうちにどんどん速く読めるようになっていきました。
本を速く読むために必要なものは、結局、以下の2つだけです。
- 慣れ
- 知識量
上記を踏まえて、本を速く読むためには「多読」が効果的な理由を解説します。
ぼくが多読の効果を検証しようと思ったのは、本田直之さんの「レバレッジ・リーディング」を読んだのがきっかけでした。
この本の内容や感想については以下の記事にまとめています。
» 【読書は投資活動?】レバレッジ・リーディングで読書を効率化しよう
読めば読むほど、速くなる
基本的には、本を読んでその内容を理解できれば知識が増えますし、本を読むのに慣れていきます。
本を読むのに慣れると、また次の本を読む。
次の本を読んだらまた新しい知識が身につく。
それを繰り返していくうちに何が起きるかというと、初めて読む本に自分の知っていることが登場するようになってくるんです。
すべてのページを読まなくてもいい
すでに自分が知っている部分については、読まなくてもOKです。
受験勉強のように、解けるようになった問題をわざわざもう1度解きなおす必要がないのと同じですね。
この記事の序盤でもお話したとおり、現状の課題を解決するのが目的なので、本の内容をすべて読む必要はありません。
知っている部分を飛ばして読めば、確実に本を読む時間を短縮できます。
そのためには自分の頭の中にある程度の知識があるのが前提ですが、それも多読をすればカバー可能。
このように、本を読めば読むほど知識量が増えて、飛ばせる部分も増えていくんです。
理解できなくても、気合いと根性で読み切る
「多読しろ」と言われていろんな本を読んでいると、そのうち「これは今の自分には難しくて、理解できないぞ…。」という本に出会うはず。
ぼくは何度もそんな本に出会ってきました。
しかしぼくはそのたびに、気合いと根性で最後のページまで読み切るようにしています。
その理由はただ1つ。
「知らないことを知る」ことこそが読書の醍醐味だと思っているからです。
「負荷のない読書」は効果なし
現状の自分にとって簡単な本ばかりを読んでいても、まったく成長できません。
それでは“文章を読んでいるだけ”です。
筋トレと同じで、脳もある程度の負荷をかけないと強くならないということ。
難しくて読むのに苦労した本は、あとになっても必ず覚えています。
すると、いずれまたその本に挑戦する日が来るでしょう。
その日は1年後でも、5年後でもいいんです。
「理解できなくて諦めた」という後悔の記憶よりも、「難しかったけど読みきった」という達成の記憶のほうが何倍も価値があるのではないでしょうか。
まとめ:「速読」は効果なし。多読すればスピードは必ず上がる。
今回は、いわゆる「速読術」には効果がない理由と、「多読」をするべき理由についてお話ししてきました。
本を速く読めるようになるプロセスは単純で、「知っていることが増えれば読み飛ばせるページも増える」というだけです。
そのためには多くの本を読めばいいだけ。
本を読むのに慣れてくると、本を選ぶことにも慣れてきます。
そうすれば、より今の自分の課題に合った本を選べて、ムダな本を読む時間を減らせるようになりますよ。
ぼくはそうやって読書のスピードを地道に上げてきました。
結局、楽をして本を速く読めるようになる方法なんて存在しないので、検索している時間を使ってもっと本を読みましょう。
読めば読むほど、スピードは上がっていくはずですよ。
というわけで今回は以上です。それではまた!
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