- 「転職と副業のかけ算」ってどんな内容なのかな?読んだ人の感想が知りたい。
- サラリーマンとして令和を生き抜くには、転職や副業についても意識しておいた方がいいのかな?
今回は上記の疑問にお答えします。
どうも、なすび(@nasubi_toku)と申します。来春から大手企業のサラリーマンになる、理系大学院の2年生です。
今回は、サラリーマンとして本業年収1,000万円、副業で年収4,000万円を稼ぐmotoさんの著書「転職と副業のかけ算」を読んだ感想をまとめました。
就職を控えた大学生である僕にとっても、得られるものが非常に多い本だったので、ここで共有しておきたいと思います。
本書は発売日である2019年8月9日よりも前からTwitterなどで話題となり、Amazon総合ランキングで1位になるほどの注目を集めていました。
本書では「生涯年収を最大化する生き方」をテーマとしており、自分の「市場価値を高める」サラリーマンの新しい生き方について述べられています。
- サラリーマンとしての収入のみで生きていくのが不安な方
- 就職活動で企業選びに悩んでいる学生の方
- 来春からサラリーマンとして働く学生の方
上記のような、自分のキャリア選択について考えている方には非常におすすめの1冊です。ぜひこの記事を、購入の参考にしていただければ良いなと思っています。
「転職と副業のかけ算」の著者、motoさんとは?
現在32歳、5社目のジョブホッパーです。サラリーマンでの現年収は1,250万、副業では年収4,000万を稼いでます(2019年7月現在)。
転職アンテナより
著者であるmotoさん(@moto_recruit)は、自身の運営するブログ「転職アンテナ」で上記のように語っています。
この情報はTwitterなどでも拡散され、現在では年収5,000万円サラリーマンとして多くの方に注目されてきました。
著者motoさんの経歴
そんなmotoさんの経歴をざっくりまとめると、以下のとおり。
- 1987年長野生まれ
- 地元の短大を卒業後、年収240万円のホームセンターに入社
- 業務を通じて人材広告に興味を持ち、年収330万円の人材業界に転職
- 2社目で営業としての実績を伸ばし、役職を上げて年収540万円のリクルートに転職
- 4社目では営業力と役職を活かして、年収700万円のITベンチャー企業に転職
- 現在は年収1250万円の営業部長として広告ベンチャー企業に勤務
就職活動を行なっていた短大生の時代から、常に自分の「市場価値」を高めつつキャリアアップを目指してきたそうです。
「個人で稼ぐ」サラリーマンが本当の安定を手に入れる時代
序章 p.19より
motoさんは、個人で稼ぐためには「市場価値」を高める必要があると、本書の中で何度も語ります。
そんなmotoさんの思考をもう少し深堀してみましょう。
著者motoさんの思考
給料はもらうものではなく「稼ぐもの」
はじめに p.3より
motoさんの家庭にはお小遣い制度がなく、何かを買うときは幼少期から自分でお金を稼ぐ必要があったようです。そのため、本書ではお金稼ぎを軸として、非常にロジカルな思考で生涯年収を最大化する生き方を解説しています。
現在、日本人の多くは「大手企業にいる=自分は安定している」と感じているはずです。しかしそれは錯覚で、その試行のまま令和を生きていくのは非常にリスクが大きいでしょう。
この意見は、来春から大手企業のサラリーマンとして働く僕の心に突き刺さり、「学生のうちからでも自分にできることを始めておかなければ!」と強く感じさせられました。
「サラリーマンでいること」のメリットを享受しながら個人でお金を稼ぐmotoさんは、
- 転職して年収を上げたい
- サラリーマンとしての市場価値を上げたい
- 給料以外の収入が欲しい
- 老後のお金の不安を減らしたい
といった人たちにとっての1つのロールモデルになりたいと語っています。
サラリーマンとして年収5,000万円を稼ぎ、すでに1つのロールモデルとなりつつあるmotoさんですが、まだまだ上を目指し、止まる気配はありません。
「生涯年収8億円」という目標を掲げ、現在でも生活水準を上げないように心がけつつ、お金を稼ぐことに貪欲に行動しているようです。
令和の大学生が「転職と副業のかけ算」を読むべき理由【感想・書評】
僕が就職前の大学生こそ「転職と副業のかけ算」を読むべきだと思う理由は以下の4つです。
- 自分のキャリアについて考えるきっかけになる
- ただのサラリーマンとして働くことのリスクを認識できる
- 就活にも活かせる転職のノウハウが詳細に解説されている
- 「市場価値」の高いサラリーマンの思考に触れることができる
順番に説明していきますね。
自分のキャリアについて考えるきっかけになる
自動車系の大手企業への就職を控えた僕は、これまでに何度も自分のキャリアについて考えてきました。
- 本当に大手企業を選んだのは正解だったのか?
- 時代の流れに従って、IT業界を選ぶべきだったのではないか?
- どんなキャリアを踏めば20代のうちに年収1,000万円を達成できるのか?
上記のような感じで、就職が決まってからずっとモヤモヤしたものが残っていました。
僕は現在24歳の大学院生ですが、周りに僕と同じくらい真剣に“自分のキャリア”について考えている人は1人もいません。
そもそも自分の自由な時間を使って本を読んでいる大学生なんて、ほとんどいませんからね。
会社というのは、自分が何かを学ぶためにある場所ではなく、お金を生み出し、世の中をよくするための組織です。そして、どこでも活躍できる人とは、組織を成長させられる人です。
第2章 p.65より
大学生のうちに上記のような思考を待った状態で入社するのと、そうでないのとでは、入社してからの成長スピードにとても大きな差が生まれるでしょう。
- 就活が終わったからとりあえず卒業するまで遊び尽くそう
- 1度就職したら、40年以上は同じ会社で働き続けるだろう
- 自分の人生には転職や副業なんて関係ないだろう
この本は、上記のような一般的な大学生の固定観念を打ち崩して、自分のキャリアについて真剣に考えるきっかけを与えてくれます。
なんとなく貴重な時間を浪費してしまっている方は、ぜひ1度この本を読んでみることをおすすめします。
ただのサラリーマンとして働くことのリスクを認識できる
2019年5月、トヨタ自動車の豊田章男社長が「終身雇用を守っていくのは難しい」と発言したことが話題になりましたよね。
それに加えて最近は、
- 東芝:今後5年間で7,000人規模の人員削減を計画
- 富士通:2019年3月末までに2,850人を削減
- NEC:45歳以上の3,000人の希望退職者を募集
上記のように大企業でも大規模なリストラが始まっています。こうした話題から分かるのは、「大企業=安定」という概念が終わりを迎えようとしているということです。
45歳以降になって、「君はもうウチの会社に必要ないからクビね」なんて言われたら冷静に考えて絶望しかないですよね。
とはいえ、仕事ができる人とそうでない人のどちらを会社に残すかと考えたら、後者がリストラされるのは当たり前です。「転職と副業のかけ算」では、そんな最悪の事態を避けるために、新しいサラリーマンの働き方を示してくれています。
- サラリーマン以外のキャッシュポイントがある
- 今の会社をクビになっても、転職先がいくらでもある
といった状況に自分の身を置くことで、将来への不安を抱えることなく生きていくことができます。
この状況を実現するために最も重要なのは、ただのサラリーマンとして働くことのリスクを認識することですね。
就活にも活かせる転職のノウハウが詳細に解説されている
「転職と副業のかけ算」の第3章では、著者であるmotoさんが、実際に年収を上げ続けた「転職術」について詳しくまとめられています。
- 市場価値を上げる3つのキャリア設計図
- キャリアを想像する思考法
- 自分を採用するメリットを打ち出す面接術
中には上記のような項目も含まれており、就活に活かせる転職ノウハウも数多く解説されています。
とはいえ、「就職活動と転職活動って別物じゃないの?」と思う方もいるかもしれません。
しかし実際はぜんぜん別物ではなく、「転職活動=就職活動の上位互換」なのです。どちらにも共通している目的は、自分が働きたいと感じた企業で働くことですからね。
よって、自分という商品を企業に売るための“営業ノウハウ”や“企業に刺さる職務経歴書の書き方”といった転職における知識は、そのまま就活に応用することができるのです。
大学院生である僕が「転職と副業のかけ算」を読んだ結論としては、「この転職ノウハウを就活のときに知っていたら、自分に最適な企業はどれなのかをもっと吟味できただろうな…。」といった感想を抱きました。
“転職ノウハウ”を持っている就活生はなかなかいないので、少し知識を持っておくだけでも就活を有利に進められるでしょう。
「市場価値」の高いサラリーマンの思考に触れることができる
「転職と副業のかけ算」では、「20歳で年収240万円→30歳で年収5,000万円」という成長の根底にある、1人のサラリーマンの思考に触れることができます。
ここでは、
- 自分株式会社
- 市場価値(=生産性)を高める5つの力
上記2つの思考についてお話しします。
自分株式会社という考え方
僕が「株式会社moto」という会社を経営していて、売り上げは在籍している会社からの報酬と副業収入の5,000万円。そこに家賃や食事代、通信費という経費がかかり、手元に残った金額が利益になる、という考え方です。
第2章 p.73より
この「自分株式会社」という考え方については、motoさんが配信している音声コンテンツである「Voicy」でも解説されています。
Voicy:年収を上げる「自分株式会社」という考え方
僕はさっそくこの考え方を自分の生活に取り入れていて、
- スマホを格安SIMに変更して通信費を削減
- 自分にとってムダだと思う飲み会をすべて断り食事代を削減
- 得られた利益で本を買って自己投資
といった行動を実践しています。上記の3点を実践するだけでも、以前より格段にムダなくお金を使うことができるようになったので、ぜひ試してみることをおすすめします。
市場価値(=生産性)を高める5つの力
生産性とは、「会社の業績を伸ばすための本質を見極めて、効率的に行動する力」を指し、5つの要素に分解することができます。
① 論理的な思考ができる力
第3章 p.81より
② 構造的に物事を捉える力
③ 物事を俯瞰したうえで、課題を特定する力
④ 課題に対して仮説を立て、誰にでも分かりやすく話せる力
⑤ ①~④をもちいて組織をマネジメントする力
こちらの「市場価値を高める5つの力」についても「Voicy」にてmotoさんが解説されています。
Voicy:転職で評価される能力とは
上記の字面だけをみると、少し難しく感じるかもしれませんが、これらは決して特別な能力ではなく、普段の仕事で誰でも身につけられるとmotoさんは語ります。
彼はホームセンターでレジ打ちをしていた時期に、試行錯誤しながら上記5つの能力を磨いたようです。
そこで僕の頭に浮かんだのは、僕たち大学生の生活においても意識できる部分はたくさんあるのではないかという疑問でした。この疑問を解決するために、現在僕は塾講師のアルバイトでこれら5つの能力を意識して働いています。
考え方次第では、自分の能力を大きく伸ばせるチャンスは大学生の日常にもあふれています。大切なのは自分の頭で試行錯誤することですね。
音声コンテンツの「Voicy」では、上記のようなmotoさんの思考を無料で吸収することができるので、ぜひ1度聴いてみてください。
令和を生き抜くには、大学生のうちから転職や副業の知識に触れておくべき
ということで今回は、サラリーマン予備軍である大学院生の視点から、motoさんの著書「転職と副業のかけ算」の感想および書評をまとめました。
将来のキャリアについて明確な道筋が見えていなかった僕にとってこの本は、サラリーマンの1つのロールモデルが解説された、非常に参考になる1冊でした。
大学生のうちから転職や副業を見据えた行動をしておくことで、自分が社会に出たときの市場価値を確実に高められるでしょう。
僕が今回ご紹介した内容は、本書の中のほんの一部でしかないので、
- 自分のキャリアについて深く考えたことがない
- ただのサラリーマンで終わってたまるか!
という方はぜひ読んでみてください。本を読むとたくさんの知見を得られますよ。
それではまた!
- おすすめ就活サイトをご紹介→無料で使える就活サイトおすすめランキング
- 実際にブログを運営してみたい→初心者でもできる、ブログ運営の始め方
- 月額980円で本が読み放題!→Kindle Unlimitedのサービスがお得すぎる
- スキマ時間で稼ごう!→大学院生におすすめのバイト6選
コメント