- ビジネス書を読んでも、あまり内容が記憶に残らない。
- 1冊の本を読むのにすごく時間がかかってしまう。
- もっと効率的に読書をしたい。
今回は上記の疑問にお答えします。
どうも、なすびと申します。
いきなりですが、あなたは本をキレイな状態のまま読んでいますか?
僕はこれまで、「買った本はメルカリで売って、安く読む」という読書を続けていたので、本はキレイに読む派でした。本を買うお金って意外とバカにできないですもんね。
しかし、この「レバレッジ・リーディング」を読んでから、本をキレイに読んでも、内容がまったく頭に入っていないという悲しい事実に気がつきました。
というわけで今回は、
- レバレッジ・リーディングとは
- 読書に対する意識の変え方
- 効率的な読書の方法
といった点についてお話ししていきます。
重要なのは「安く本を読むこと」ではなく「本を買った代金以上の利益を稼ぎ出すこと」です。
読みっぱなしの読書には意味がありません。これを機にあなたも、読書に対する意識を変えてみてください。
レバレッジ・リーディングとは?
レバレッジ(leverage)とは、英語で「てこ」の働きのことを指します。小学生のときに理科で習った「てこの原理」のことです。
てこの原理って、「支店、力点、作用点」をうまく使って、小さな力で重いものを持ち上げるときに便利でしたよね。レバレッジ・リーディングでは、その原理を読書に応用します。
本を読んで身につけた成功者の知恵や経験を、自分流に応用して実践で活用する。
「本を読む」という少ない労力にレバレッジをかけることで、大きな結果を出すのがレバレッジ・リーディングの最終目的です。
読書とは「投資活動そのもの」である
「投資」と聞くと、買った金額よりも高い値段で売って利益を得るというイメージがあると思います。
まさにその通りで、読書でも同様に、1冊の本を読んで得た知識をビジネスに生かすことが絶対条件。読書は「投資活動そのもの」なのです。
本に投資した1,500円分を回収したうえで、さらに利益を上げなければ意味がありません。
血のにじむような努力をした他人の数十年分の試行錯誤の軌跡が、ほんの数時間で理解できるよう、本の中には情報が整理されています。
その内容を身につけて実践することで、投資のリターンを得ることが読書の本当の目的です。
「速読」より「多読」
毎年300冊とか400冊といった量の本を読んでいる、と語る人をネットとかでたまに見かけますよね。
僕はそんなの絶対にありえないと思っていました。
1日に1冊以上読んでる計算になるからね。
しかし、実際に彼らが本の内容をすべて読んでいるのかというと、そうではないのです。彼らは、それぞれの本の「重要な部分だけ」を読んでいます。
ただ速く読んで本の内容をインプットするだけでは、ただの自己満足にすぎません。
- 1冊のみを読んで、その著者の意見がすべてだと思い込んでしまう危険を避ける
- 情報の取捨選択能力を高め、必要な個所以外を読まないことで読書時間を短縮する
という目的をもって効率的に多読することで、投資の結果を出すのです。
だからこそ本を読みっぱなしにしていては意味がなく、汚く読んでもいいから徹底的に本の内容を自分のものにしろ、というのがレバレッジ・リーディングの本質。
この本を読んだことで、「キレイに本を読む」という僕の読書に対する常識は大きく変わり、その後の読書がより有益な時間になりました。
読書の「常識」を捨てて効率化
レバレッジ・リーディングでは、これまでの読書の常識を捨てる必要があります。
効率的に読書するためのコツは以下のとおり。
- 本は汚く読むのが当たり前
- ムダな部分は読まず、ダメ本は捨てる
それぞれ順番に解説していきます。
本は汚く読むのが当たり前
投資としての読書のコツは、自分の身に置き換えて読むことです。「自分だったらどうするか」をシミュレーションしつつ読んでいくと、アイデアがどんどん出てきます。
上記のような意識で本を読んでいると、「あとでまとめてメモしよう」と思うことがありますが、それは絶対に無理です。すぐに忘れてしまうに決まっています。
それではメモしたいと思ったときにどうすればいいのかというと、本に線を引いたり、書き込みをすればいいのです。
その際は、必ずページの角を折っておきましょう。そうしないと、読み終わってすぐに、大事だと思ったところが再び活字の中に埋もれてしまいます。
僕も以前は、読み終えた本をメルカリで売っていたので、本を汚すことに抵抗がありました。
しかし読書を効率化するには、1回読んだだけで本の内容を確実にインプットする必要があります。
実際に本に書き込みをしてみると吹っ切れて、ページを折るのに何の抵抗もなくなりますよ。
本にかかった代金は、得られた知識を使ってあとから取り戻せばいいんです。
▼「それでも本をキレイに読んで売りたい!」という方のために、メルカリで本を売る方法を以下の記事にまとめているので、よければ合わせてご覧ください。
ムダな部分は読まず、ダメ本は捨てる
いろいろな本を読んでいると、ときにはほとんど得るところのない本を買ってしまうこともありますよね。多読を実践する以上、ダメ本を手にするのは避けて通れない道です。
しかしここで注意しておくべきなのが、つまらないと思ってもガマンして読み続けてしまうことです。
「この本はハズレだ」と感じたらすぐに読むのを中止して、次の本に時間を投資しましょう。
レバレッジ・リーディングはそもそも読書ではありません。投資活動です。
だからこそムダな部分を捨てる勇気を持って、読書を効率化するのがコツ。
レバレッジメモを作って読書を効率化
本を読み終えたら、その内容をメモによって記録に残し、実際に使ってみましょう。
読書後のフォローが最重要
僕たち人間は、本の内容だけでなく、いろいろなことを時間の経過とともに忘れてしまいます。
痩せたいと思っている人がダイエットの方法を知っても、結局1年後には忘れているというのがその最たる例です。
僕たちが物事を忘れるのには以下の2つの理由があります。
- ポイントをメモしなかったから
- 実行しなかったから
結局はその場かぎりで本の内容に感動しても、実践して自分の体にしみ込ませなければ記憶できません。
人間は自分にとって重要な物事から順に記憶していくので、脳が需要だと判断しないものはすぐに忘れていくのです。
脳に重要だと判断れるのは、生活の中で頻繁に登場するもの。
ポイントをメモして実行することで、読書後も忘れずに記憶することができるのです。
たしかに毎日やることって忘れないもんね。
レバレッジメモもその”毎日やること”に追加しましょう。
レバレッジメモの作り方
レバレッジ・リーディングでは、読んだ内容を記録するメモのことを「レバレッジメモ」と呼んでいます。
その作り方は以下のとおり。
- 本を読んで線を引いたページの角を折る
- 本を読み終えたら角を折ったページを開き、線を引いた箇所をパソコンで入力
- 入力したメモをA4判サイズのコピー用紙にプリントアウトする
あとはこれを持ち歩いて、電車を待ったり電車に乗っている間に取り出して読みます。
本から抽出したエッセンスを常に持ち歩いて読み返すことで、記憶に定着させるのです。
このようにレバレッジメモを作るだけで、読みっぱなしにするよりも圧倒的に読書を効率化することができますね。
レバレッジ・リーディングの流れ
最後にレバレッジ・リーディングの流れをまとめておきます。
- 自分の課題・目的を絞り込む
- 読むべき本を絞り込み、入手して、読む
- 重要なところに線を引く
- レバレッジメモに要点を抽出し、繰り返し読む
- 実践で試す
- レバレッジメモをブラッシュアップし、繰り返し読んで身につける
- 実践で条件反射的に対応できるようになる
上記のような流れをたくさんのビジネス書で実践し多読することによって、本の重要な部分のみを自分の行動に反映させることができます。
最も意識すべきなのは、①の「自分の課題と目的を明確にすること」です。
読書にお金と時間を投資して、それ以上のリターンを得るという目的を忘れてはいけません。
レバレッジ・リーディングはただの読書ではなく「投資活動」ですからね。
本に投資して、利益を出すのが最終目的って話ね。
まとめ:レバレッジ・リーディングで読書の利益を100倍にしよう
今回はレバレッジ・リーディングという効率的な読書法についてお話ししてきました。
ただ単に読書そのものを楽しむのも良いですが、ビジネス書を読むからには実際の仕事に生かせなければ読んだ意味がありません。
僕はこの本を読んで読書に対する意識が大きく変わったので、さっそくレバレッジ・リーディングを実践してみました。レバレッジメモもちゃんと作って持ち歩いています。
こうして本の内容をブログの記事にまとめているのも、読書後のアウトプットの1つですね。
これからの僕の読書は、レバレッジをかけた読書法によって、より効率的なものになっていくでしょう。
あなたも今日からレバレッジ・リーディングを実践してみてはいかがでしょうか。
今回は以上です。それではまた!
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