どうも、なすびと申します。
ぼくは2020年の4月に自動車メーカーへ入社し、生産技術職として働いている25歳男子です。
入社から約9ヶ月、2021年1月より新入社員研修の一環として、約1ヶ月半のディーラー研修が始まりました。
研修のテーマは、「実際に自動車の販売店で働き、販売現場の厳しさを知る」というものです。
今回はこのディーラー研修が始まって1週間がたち、店頭へ新車を買いに来るお客さんと先輩との商談を見て感じた事があったので記事にまとめてみました。
ちなみに、新車を買うことに対するぼくの考え方は以下の記事のとおりです。
» 社会人1年目、ローンで”新車”を買う同期にとてつもない疑問を抱く
- 「権利を買う」という概念について考える
- 車検代がもったいない、とは?
- 高額の商品を買うときに気をつけるべきこと
ぼくは自動車メーカーで働いている身として、車を買って頂けること自体には非常にありがたい気持ちを抱いている反面、以下のツイートのようにも感じてしまいました。
というわけで今回は車検を題材として、「権利を買う」という概念についての考察から、高額の商品を買うときに気をつけるべきこと、というテーマでお話ししていきます。
「もうすぐ車検だから新車を買おうかな?」と思っている方はぜひ参考にしてみてください
「権利を買う」という概念について考える
実際に店頭に来るお客さんの多くは、
もうすぐ車検だから新車を買おうかしら…?
という方がほとんどです。
そんなお客さんの気持ちを掘り下げていくと、「車検代を払うのはもったいない」という気持ちが見えてきました。
ぼくにはその気持ちがさっぱりわからなかったので、まずは車検とは何か、という問いについて考えてみたいと思います。
車検とは「その車を運転していいよ」という権利を延長する行為
車検とは、「『その車を運転してもいいよ』という権利を延長する行為」だとぼくは考えています。
つまり10万円くらいのお金を払うことによって、その車に乗り続ける権利を国から買う、ということですね。
車検を通していない車で公道を走ったら警察に捕まってしまいますから。
ただその権利を延長するにはお金がかかる、というだけの話。
車検代がもったいない、とは?
冒頭でもお話ししたとおり、新車を買いに来るお客さんの多くは「車検代を払うのはもったいない」と感じているようです。
ぼくにとって車検は「日本で車を運転するために必要な検査」だという認識なんですが、この「車検代がもったいない」とは一体どういうことなんでしょうか?
車検はお金だけ払って何も残らないからイヤなんだよね~
ぼくには権利がちゃんと残ってるように思えますけど、、、
「車検代がもったいない」という気持ちを分解していくと、1つの結論にたどり着きます。
それが、多くの人は”権利を買う”という概念を認識していない、ということ。
権利とは形のない商品である
「権利」という商品は世の中にたくさん存在しています。
- 家賃
→この家に住んでもいいよ、という権利 - 高速道路の料金
→この道路を走ってもいいよ、という権利 - テーマパークのチケット
→この中に入って遊んでもいいよ、という権利
などなど、、、
これらは実際に形のあるモノを手に入れられるわけではありませんが、それぞれお金を払うことによって利益を享受できるものです。
それが「権利」という商品。
つまり、権利とは形のない商品なんです。
だからこそぼくは、「車検代がもったいない」という理由で新車を買いに来るお客さんが、「権利を買う」という概念を認識できてないようにしか思えません。
世間一般でみても、認識できていない人はすごく多いように思えます。
ぼくの気持ちは、「自分が何にお金を払っているのか」をしっかりと認識してほしい。
ただそれだけ。
そんな想いでこの記事を書きました。
ここからは、高額の商品を買うときに気をつけるべきことについてお話ししていきますね。
高額の商品を買うときに気をつけるべきこと
高額の商品を買うときに気をつけるべきことは以下の2つ。
- 商品の必要性を考える
- コストを計算する
それぞれ順番に解説していきますね。
1. 商品の必要性を考える
まずは、その商品が本当に必要なのかどうかを考えることが非常に重要です。
ぼくは普段からあまりモノを買わないんですが、商品を購入しようとしている自分に問いかけるフレーズが1つあります。
それが以下のとおり。
その商品を買うことで不可能が可能になるのか?
このフレーズはサウザーラジオの第121話に出てきたものなんですが、お金を無駄遣いしないための非常に重要な考え方になると感じました。
このラジオで出てきたのは車の話。
1000万円の車を買ったところで不可能が可能になるわけではない。
サウザーラジオ第121話(チャプター4)
まさにその通りですね。
なので高額の商品を買うときはまず、「その商品を買うことによって不可能が可能になるのか」という点について考えるのが重要です。(高額じゃなくてもこの考え方は大事)
不可能が可能にならないようであれば、その商品はただの贅沢品だといえるでしょう。
2. コストを計算する
次に気をつけるべきことがコストを計算するということ。
当たり前じゃん。
でもこれができていない人は本当に多いんです、、、
車検代がもったいないから新車を買う、という人もそれに当てはまります。
ここでのコストを計算するとは、権利を買うための出費(維持費)と商品を買うための出費(購入費)、どちらによって得られるメリットが大きいのかを考えることです。
- 車:車検代を払うことによって、新車を買わなくても車で移動できる
- 家:家賃を払うことによって、家を買わなくても寝泊まりできる
車も家も、値段が高いからといってそれだけ得られるメリットが大きいのかというと、そんなことはありません。
300万円の新車だったら30万円の中古車より10倍早く目的地にたどり着くとか、3,000万円の家だったら300万円のボロ戸建の10倍速く体力が回復する、とかは別にないわけです。
資本主義社会では、こんな考え方をするのが重要だと思います。
買う必要のないものは借りるか、権利を買うことによって利益を享受するという考え方ですね。
- 商品の必要性を考える
- コストを計算する
この2点さえ確実に実施すれば、必要以上にムダ使いをすることはなくなるはずです。
モノを買っても大して幸せにはなれない
モノが増えると不幸になる。
これは「FIRE 最強の早期リタイア術」という本で読んだお話です。
「モノが増えると不幸になる」その理由は単純で、
- モノには維持費がかかる
- モノには度々、修繕が必要になる
だからモノが増えるとそれだけ出費も増大し、不幸になっていくんだ、とのことでした。
モノを買ってどんどん所持品を増やしていっても、幸せなのは商品を購入したその一瞬だけ。
むしろ商品を買うことによって、不幸になるリスクをより多く抱えてしまうことになるんですね。
新しい車を買ったら、少しのキズでも付くのが怖くてストレスが溜まる。みたいな。
「物欲は敵」とはまさにその通りで、出費を減らしたいならできるだけモノを減らすのが肝心です。
ぼくは実際にモノの少ない生活を送っていますが、人間が生きるために必要なモノって意外と少ないですよ。
まとめ:車検代を払ってでも資本を温存して事業を起こそう
というわけで今回は、権利を買うという概念についての考察から、高額の商品を買うときに気をつけるべきこと、というテーマでお話ししてきました。
ぼくは学生の頃からお金について色々な勉強をしてきましたが、お金を増やすために1番重要なのは「支出を減らす」ことです。
この記事を読んで商品の購入を思いとどまった、という方はぜひもう1度その商品の必要性を考え直してみてください。
ちなみに、読書でマネーリテラシーを高めたいという方には、「本当の自由を手に入れるお金の大学」という両学長の本がおすすめです。
今回は以上です。それではまた!
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