新人研修って、ただの座学だったり大学時代のグループワークと変わらないよね。
これって意味ないんじゃない?
こんなつまらない研修をする企業で働きたくないと思っちゃったんだけど、どうすればいいのかな?
こんな疑問にお答えします
- 新人研修に込められた3つの意味
- 思考停止して「意味ない」で終わってしまうのはマズい
- 頭を使って新人研修を受けると同期に大きな差をつけられる
どうも、なすびと申します。
入社してから1ヶ月がたち、新人研修も終わりを迎えることとなりました。
ぼくの会社は大手日経メーカーなので新入社員の人数も多く、つまらない座学が多かったのも事実です。
しかしそんな状況でも「意味がない」と勝手に判断せず、自分なりに頭を使いながら研修期間をすごしてきました。
そこで今回は、これから新人研修を受けるという次の世代の方に向けて、研修の意味づけや期間中のすごし方についてお話しします。
「会社の新人研修って意味あるの?」と不安に思っている方はぜひ参考にしてみてください。
新人研修に込められた3つの意味
ぼくは日系大手メーカーに入社して、最初の1ヶ月間は新人研修受けました。
そこで自分なりに考えた研修の意味づけが以下の3つ。
- 会社について知るため
- 社会人生活に徐々に慣れるため
- 新入社員の適性を観察するため
わりと当たり前な答え結論かもですが、会社という“組織”で働くためにはどれも必要な意味づけだと感じました。
ぼくはこの1ヶ月間がムダな時間だったとは思っていません。
それぞれ順番に解説していきますね。
①:会社について知る
新人研修に込められた意味として最初に感じたのは、会社について知るためだということ。
あなたがその会社で働く以上、そこでのルールや共通認識については知っておいてもらわなければなりません。
逆に、知っていないと仕事をスムーズに進められなくなる可能性が高いでしょう。
あなたが日本で生活するために、その文化や言語を必要とするのと同じです。
たしかに、それも”組織”のルールや共通認識だね。
言葉が通じないと会社がこまるのはもちろん、あなたはそれ以上に困ります。
人事の方はそんな状況を避けるため、やむを得ずぼくたちに座学を受けさせているんです。
②:社会人生活に徐々に慣れる
大学生として直近の4年~6年をすごしてきた方にとって、社会人としての規則正しい生活に慣れるのは大変なはず。
夜ふかしをするのが当たり前だったり、朝早く起きなくても特に問題がない環境だったからです。
もちろん中には社会人生活にそなえて早寝早起きの習慣を身に付けてきた方もいるでしょうが、おそらくそれは少数派。
大半の新入社員は学生気分が抜けていません。
そんな新人たちにいきなり大きなストレスをかけないためにも、新人研修をとおして徐々に社会人生活に慣れさせてくれるんです。
会社としても、せっかくお金をかけて採用した新人がストレスでうつ病になったら困りますからね。
③:新入社員の適性を観察する
会社側の気持ちを考えると分かりますが、あなたたちを社員として採用した以上、それぞれを最適な部署に配置によって利益の最大化を狙うはずです。
そのためには当然、研修期間をとおして新入社員の適正を観察せねばなりません。
だからこそグループワークを実施したり、めんどくさい課題を与えてくるんです。(たぶん採点する側も結構めんどくさいw)
となると、大学時代と同じ気分でなんとなく研修期間をすごしていれば、当然あなたの配属先もなんとなく決まります。
なので自分のためにも、研修には真剣に取り組んでおいたほうがいいでしょう。
サボった代償は未来の自分にぜったい返ってくるもんね。
もし仮に「もうすでに希望とは違う部署に配属されてしまった」という方は、以下の記事を参考にしてみてください。
» 配属先が希望とは違う部署になった新卒のぼくが、新入社員に伝えたいこと
「意味ない」と思考停止したら負け
前半でお話ししたとおり、新人研修にはかならず意味があります。
そもそも大前提として、「会社は営利団体である」というのが事実ですからね。
わざわざ貴重な時間を使ってまで意味のない研修を行うほど会社も暇ではありません。
なので、「こんなつまらない研修、意味ないだろ」と思考停止してしまうのはマズいです。
それこそ研修期間をムダにすごすことになりかねません。
当事者意識をもつことが最優先
新人研修の期間をムダにしないためには、まず何を考えればいいの?
ぼくが最優先だと感じたのは「当事者意識をもつこと」です。
あなたがその会社に入ったからには、会社に関係することはすべて“自分ごと”だと考えるべきでしょう。
あなたの部署で問題が起きればあなたが責任を取ることになるかもしれませんし、あなたの会社の株価が下がればあなたの給料が減る可能性もありますからね。
新人研修の期間中だからといって、あなたがその環境から除外されるわけではありません。
入社した以上はあなたも会社の影響を確実に受けることになります。
だからこそ新人研修中でも、当事者意識をもつことが最優先。
でないと、いつになっても研修が意味のないものだと感じてしまうはずです。
自分の目的を見直そう
次に大切なのは、その会社における「自分の目的」です。
- あなたは何のためにその会社に入りましたか?
- あなたはその会社で何がしたいですか?
- あなたは1年後、5年後、10年後、どんな人生を送っていたいですか?
上記の問いに対する答えによって、働き方は変わってくるはず。
その会社の商品づくりに携わりたくて入社した場合と、次のキャリアプランを見据えて入社した場合では、取るべき行動が違うのは当然ですよね。
就活中に誰もが考えたそんな“軸”ですが、実際に社会人になってみると修正する必要もでてきます。
そこで、1度あなた自身の“人生の軸”を見直してみてはいかがでしょうか。
自己分析をして、“人生の軸”を再確認しよう
いまさら自己分析をしろって言われても、また就活サイトとか使うのはめんどくさいなあ。
そんなことしなくても大丈夫ですよ。
おすすめの本をご紹介します。
ぼくが自己分析をしたいというあなたにおすすめしたいのが、「メモの魔力」という本です。
著者である前田裕二さん(SHOWROOM株式会社社長)は、自身の就活中に大学ノートを30冊以上も使って自己分析を行なったそう。
メモの魔力の巻末には、そんな前田社長が当時の自分に投げかけた「自己分析1000問」が付録としてついています。
ぼくは就活が終わってからこの付録を使って自己分析をしてみましたが、就活前とはまた違う“人生の軸”が見つかりました。
軸が決まると自然に目的も見えてくるようになるので、気になる方はぜひ実施してみてください。メモの魔力の内容については以下の記事で要約しています。
» 「メモの魔力」の内容を、自分のメモで要約してみた【メモ画像あり】
少し頭を使うだけで、得られる知見のレベルも上がる
先ほど「思考停止したら終わりだ」とお話ししたとおり、「意味がない」と思ってしまえばどんな行動もムダだと感じてしまいます。
すると自分から主体的に取り組む姿勢もなくなり、学べるものもより少なくなっていく。
そんなループに入ってしまうことのほうが時間のムダのように思えます。
ぼくはそうなりたくなかったので、多少つまらないと思っても自分なりに意味を考えながら新人研修を受けてきました。
結論としては、少しでも頭を使いながら研修を受けてよかったです。
同期の中には「今日も座学か、ダルいなあ~」とこぼす人も多かったですが、ぼくが彼らよりも多くの知見を得られたのは事実。
当事者意識をもって主体的に取り組むことで、知見のレベルも上がります。
なのであなたが新人研修を受けるときは、ぜひ少しでも頭を使って考えてみてください。
どんな研修にもかならず意味が見いだせるはずです。(頑固なおじさんみたいなセリフですみませんw)
まとめ:新入社員にも意味を見出そう
ということで今回は、新人研修に込められた3つの意味についてお話ししてきました。
最後にもう1度その意味をまとめておきます。
【新人研修に込められた3つの意味】
- 会社について知るため
- 社会人生活に徐々に慣れるため
- 新入社員の適正を観察するため
もちろん、研修がつまらなさすぎて耐えられないというのであれば、その旨を人事の方に伝えてもいいと思います。
しかし、何かを指摘するときはかならず代案を提示すべきだということは忘れないでください。
研修メニューを指摘される人事の方の気持ちを考えれば、ただ指摘するだけでは「なんだこいつ、めんどくさいやつだな」と思われて終わりです。
であれば、まずはできる限り自分の頭をひねって研修の意味を考えるほうが賢明でしょう。
“自分ごと”だと思えば、つまらない研修に込められた意味もかならず見えてくるはずです。
あなたも新人研修に意味を見出して、ぜひ価値のある時間を送ってください。
今回は以上です。それではまた!
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